サッカーをやっているとロングボールを蹴ることは沢山あります。
今回はそのロングキックについてまとめました。
こんな人にオススメ!
- ロングキックが苦手
- ボールが遠くへ飛ばない
- ボールが高く浮かない
- ロングキックの蹴り分けができない
- ライナー性のロングキックが蹴りたい
実際にロングキックについて悩む人は多いです。
ですが、コツさえ掴んでしまえば誰でも蹴ることができます。
今回は、ロングキックのコツを細かく解説していきます。
ロングキックの種類と使い分け
ロングボールには3つ種類があります。
この3種類のボールはそれぞれの場面によって蹴り分けられるとプレーの質が上がります。
それぞれ紹介していきます。
低弾道のボール
低弾道のボールは浮かさず、グラウンダーで速いボールのことです。
ボールを蹴るポイント
気持ちボールの半分から上を蹴るイメージで、インステップを寝かせた状態でまっすぐ当てます。
こんな場面で使えます!
味方へのパスコースが空いている時
メリット
- 味方がトラップしやすい
- 風の影響をあまり受けない
デメリット
グラウンドが土の場合、グラウンドの状態によってはボールがイレギュラーなバウンドをすることがある
ライナー性のボール
ライナー性のボールはボールスピードが速い。
バックスピンが掛かっているため、ターゲット付近で”ふわっ”とやわかいボールになる。
ボールを蹴るポイント
足を寝かせてボールの下半分を斜め上から擦るように蹴る。
こんな場面で使えます!
- サイドチェンジしたい時
- ゴールキック
メリット
- ボールをカットされたり、奪われる可能性が低い
- 味方がトラップしやすい
- 地面の影響を受けない(イレギュラーバウンド等)
デメリット
風の影響を受けやすい
山なりのボール
ボールスピードはゆっくりで、ターゲットまでに時間がかかるボールで放物線を描いた軌道のボールになります。
ボールを蹴るポイント
ボールの下をすくい上げるようにして蹴る。
こんな場面で使えます!
- 相手DFラインの裏へ蹴りたい時
- スペースへ蹴る時
メリット
- 味方がロングボールに追いつく時間を作れる
- 周りの味方選手もターゲットのサポートにいける
デメリット
- ボールスピードが遅いため、相手にボールを奪われやすい
- 風の影響を受ける
ロングキックのコツ
ロングキックにもさまざまなコツがあります。
3種類のロングキックに共通する動作やフォーム、蹴る時にどんなことを意識するのかを解説していきます。
フォーム
綺麗なロングボールは綺麗なフォームで蹴ることができます。
フォームが崩れているとロングボールの精度が落ちたり、飛距離が出なかったり悪影響なことばかりですので、正しいフォームで蹴れるようにしましょう。
軸足
軸足はロングキックに限らず、とても重要です。
軸足の位置…ボールとの距離は自分の蹴りやすい位置に置きます。
前後の位置ですが、ボールの真横より少し手前に置くことでボールが浮きます。
踏ん張る力…助走で生まれた前への推進力を軸足で踏み込むことにより、前への推進力を一旦溜めます。
同時に、身体を軸足一本で支えます。
手でバランスをとる
ロングボールを蹴る時に両手を広げて、左右のバランスを取ります。
身体の前後は軸足で、左右は手でバランスをとり身体を安定させます。
身体が安定していないとロングキックの精度が落ちてしまうので、身体を安定させることは必須です。
足のテイクバック
ボールを蹴るときに蹴り足を後ろに引くことをテイクバックと言います。
振り子を例にしますが、振り幅が大きければ大きいほど力が増します。
なので、キックも同様にテイクバックが大きいと強い力が発生します。
足の振りを速くする
テイクバックを大きくしたら、ボールまでの振りを速くすることでより強いボールが蹴れます。
この2つが合わさることにより、とても強いエネルギーが発生しています。
後は、この強いエネルギーをボールにしっかりと伝えることができれば、自然とロングボールは蹴れます。
ボールを見てしっかりとミートさせる
蹴る時はボールをしっかり見て、足にしっかりミートさせることでボールに力を乗せることが出来ます。
試合中は特に止まっているボールを蹴ることはあまりないので、ボールが常に動いています。
ロングボールを蹴るときはミートするまでボールから目を離さないことが大切です。
意識すること
次に、ロングボールを蹴る時に意識していることの解説です。
脱力
これが本当に重要です!
脱力すると…
- 足のテイクバックがより大きくなる
- 足の振りが速くなる
- 少ないエネルギーでプレーできる
足に力が入っていると…
- 足の可動域が狭くなってしまう
- テイクバックも小さくなり、足の振り幅・足の振るスピードも遅くなってしまう
- 無駄なエネルギーを使っている
力を入れる時
脱力はとても大事です。
ですが、ボールのミート時まで脱力しているとボールは飛びません。
どこでグッと力を入れるかというと…
ボールを蹴る瞬間に力を入れます。
そうすることで、足を固定して強いエネルギーをボールに逃すことなく伝えることができます。
練習方法
フォームの確認
自分のフォームをなんでも良いので撮影して、確認してみましょう。
自分のフォームって客観的に見れないので、今まで無意識にしていることや自分ではできていると思っていたことができていなかったりします。
客観的に自分のフォームを観察することで見つかる改善もあるはずです。
フォームを確認するところから始めてみましょう!
2人でロングボールを蹴る
フォームが良くなったら、2人以上でロングボールを実際に蹴るのが1番良いです。
最初は近い距離から始めて、ボールに足を当てる位置や角度、軸足の位置を明確にします。
明確になったら実際に遠い距離でロングボールを蹴り合うのが1番効率の良い練習です。
リフティング
リフティングをすることで、ボールへしっかりミートさせることができるようになります。
リフティングは1人で気軽にできる練習なので、ぜひやってみてください!
まとめ
今回はロングボールについてまとめました。
- ロングボールには、低弾道のボール・ライナー性のボール・山なりのボールの3種類の説明
- それぞれのメリット、デメリットと使い分け
- それぞれの蹴るポイントの解説
- ロングキックのコツと意識すること
- 練習方法
試合中の状況に応じたロングボールが蹴れるようになれば、チャンスメイクやプレーの質も上がります。
この記事が少しでも参考になったら幸いです。