サッカーには「3人目の動き」というのが存在します。
この動きは、知らないとアドリブではなかなか動けないと思います。
3人目の動きができるようになる第一歩は、3人目の動きを知ることから始まります。
この記事では、3人目の動きの説明と動き出しのタイミング・様々なバリエーションについてまとめました。
この記事はこんな人にオススメ!
- 3人目の動きが分からない
- 動き出すタイミングが分からない
- どんな場面で使えるのか分からない
3人目の動きってなに?
3人目の動きとは
言葉で説明すると、パスというプレーには2人の関係(出し手と受け手)が存在します。
そこの関係性に第三者の味方が加わる動きを言います。
図で説明すると、
青②と青③がパス交換している→2人の関係性
青②と青③がパス交換している際に、青③にボールが渡る瞬間に青④が走り出し(3人目の動き)ボールをもらう→3人の関係性
これが3人目の動きです。
3人目の動きのメリット・デメリット
3人目の動きは、成功すればチャンスの場面になることが多く、攻撃・ポゼッションサッカーには必須な動きになってくるでしょう。
ですが、良いことばかりではなく、デメリットもあります。
メリット・デメリットを把握しておくことも重要です。
メリット
- 3人目の動きをすることによって、パスの出し手の選択肢が増える
- 数的有利になり局面を打開できることが多い
- フリーでボールをもらえることがある
- 相手DFは対応しにくい
3人目の動きは相手DFとしても対応しにくい。
3人目の動きは囮にも使えるため、味方のプレーの幅が広がり、チャンスになることが多い。
デメリット
3人目の動きをしたことにより、自分のもといたスペースを開けてしまうため、カウンターで逆に使われてしまったり、数的不利で守備しなければいけなくなってしまう
3人目の動きはとても有効的ですが、攻撃時には攻撃に枚数を増やしていることを忘れてはいけません。
カウンターに備えて守備陣は、リスクマネジメントしておきましょう。
3人目の動きの動き方とタイミングの紹介例5選
3人目の動きはある程度イメージできていないと動けなかったり、走り出すタイミングが分からないこと多いです。
ここでは様々なバリエーションの中でいくつかの動きの候補を挙げていくので、あなたの中でイメージできれば試合でも活かせるはずなので、図を用いて紹介していきます。
3人目の動き シーン1
この図では、ディフェンス4バック(②〜⑤)とミッドフィルダー(⑥)の関連性の中での3人目の動き(⑤)になります。
⑤の選手は、2本目のパスの時に準備して、3本目のパスが出たタイミングで走り出す。
この場面で⑥がフリーでボールをもらえる状況だったら、⑥はバックパスをする必要がありません。
その場合、⑤は2本目のパスが出たタイミングで走り出し、オーバーラップやサポートをして数的有利を作るのが効果的です。
3人目の動き シーン2
この図は、先ほどの局面にボランチの選手(⑦)が加わったケースです。
この局面は試合をやっていると結構な頻度で出てくる場面ですので、イメージしておくと良いです。
この場合、⑤は2本目のパスが出てから動き出すのが良いです。
3人目の動き シーン3
この図では、ボランチ(⑥・⑦)とトップ(⑩)の連携から⑧が3人目の動きをしています。
これはシンプルですが、⑩が相手のセンターバックを引きつければ引き付けるだけ⑩の裏のスペースが空くのでチャンスになります。
⑧は2本目のパスが出たら走り始めます。
3人目の動き シーン4
この図は、ボランチ(⑦・⑧)とトップ(⑩)の3枚での崩しです。
⑦はパスを出す前から、このイメージを頭に持っておきます。
2本目のパスが出る瞬間に、⑦は追い越す動きをして裏を取ります。
相手ディフェンダーからすると、2列目からの飛び出しはスピードに乗っているため対応しにくいです。
3人目の動き シーン 5
この図では、⑦から出たボールを⑩がスルーして、裏へ走り込んで崩す動きになります。
⑩は後ろの⑧の選手が見えていて、状況を把握している必要があります。
3人目の動きで意識すること
なんとなく3人目の動きのイメージが分かってきたと思います。
では、具体的に何を考えて3人目の動きをしたら良いか、3人目の動きで意識することを紹介していきます。
タイミング
3人目の動きにはタイミングが重要です。
3人目の動きが遅すぎると味方のサポートができないし、早すぎるとオフサイドになってしまうこともあります。
3人目の動きをしたら、走っているスピードを緩めることなく、そのままスピードに乗りながらボールを受けることが理想です。
そうすることで相手DFは、ゼロからスピードを上げなければいけないので守備の対応が難しくなります。
スペース
3人目の動きができるプレースペースがあるかも意識しておかなければいいけません。
スペースがない場合、無理に3人目の動きをしてスペースを埋めてしまうと、狭い場所でプレーしなければいけなくなってしまいます。
そうすると、ミスが起こりやすく相手からカウンターを仕掛けられることが考えられます。
カウンターに備える
時にはリスク覚悟で3人目の動きをしなければいけない場面もあると思います。
ですが、3人目の動きは自分の持ち場を離れて味方のサポートにいくことなので、基本的には自分の持ち場を味方がケアできる状態を作っておくことが重要です。
ケアできていないとボールを奪われた時に、自分の持ち場のスペースを相手に使われてカウンターを仕掛けれてしまいます。
まとめ
今回は、3人目の動きについてまとめてみました。
- 3人目の動きのメリット・デメリットについて
- 3人目の動きの紹介例5選
- 3人目の動きで意識しなければいけないこと
やはり何事も最初は”知る”ことから始まるので、この記事を参考に3人目の動きが少しでもイメージできてくれれば幸いです。
3人目の動きは相手DFにとっても相当厄介なプレーで、有効的なプレーの1つです。
ぜひ、試合で使ってみてください!