最近のサッカーでは守備に力を入れるチームが多くなっています。
そんな中でDFラインのコントロールというのはとても重要になってきます。
今回はDFのラインコントロールの考え方、やり方、タイミングなどを紹介していきます。
※今回はオフサイドのルールが分かっていることを前提としている。
この記事はこんな人におすすめ!
- DFのラインコントロールがいまいちよく分かっていない
- ラインコントロールをすることで何がメリットなのか分からない
- ラインコントロールのタイミングが分からない
ラインコントロールはなぜ行うのか??
まず、ラインコントロールというのはDF(最終ライン)を上げ下げすることを言います。
プロの試合を観戦していても、DFラインの裏のスペースにパスを出されて失点してしまうことは多くあることだと思います。
引いて低い位置で守れば、裏を取られることなく失点もしなくなるんじゃないか。と思う方もいますが、これは不正解です。
結果としたら、DFラインを高くしていた時より失点をするか、自分達のボールの時間が極端に短くなるということが予想されます。
なぜ、そのようなことになるかと言うと、
こちらの図1を見てください。
これはDFラインを高めに設定した時の形です。
点線がDFラインになります。
黒い部分がスペースとなっていて、そこに走り込まれてパスをされるとピンチになります。
次に図2を見てください。
DFライン(点線)を低くめに設定した時の形です。
少し大袈裟にしていますが、僕が言いたいことは伝わると思います。
図1のようにDFラインを高くすることで、自陣のゴールと相手の距離を長く保ち、安全度を高くする。
図2ではDFラインが低すぎて自陣のゴールと守備位置が短く危険度は高くなってしまいます。
さらに中央にスペースが出来てしまい、相手にそのスペースを使われてしまったり、セカンドボールやクリアボールを相手に拾われてしまい、ずっと攻められてしまいます。
図2で中盤のスペースを埋めようと、MFやFWの選手が落ちてくると今度は、前線からプレスが出来ずに、相手はボールを回しているだけで良くなり、自分達のボールになる機会が大幅に減ってしまいます。
また、FWまで落ちるとチーム全体が落ちていることになるので、常に押し込まれている状態が続いてしまいます。
そうなることで、ボールを奪えても前線に味方がいないためパスを出せず、押し込まれているため相手のプレッシャーが速いのでボールを失う。とデメリットが多いです😭
そのため、DFはラインコントロールをした方が良いです。
ラインコントロールの考え方・動かし方
考え方
先ほども書きましたが、一番の目的は自陣のゴールから相手を遠ざけるためにラインコントロールをしています。
その目的の中で、状況に応じてオフサイドトラップを仕掛けたり、ラインを低くしたりしていきます。
オフサイドトラップは、僕もいざ仕掛けられるシーンがくるとやってしまうのですが、プロでなければVARもなければ、スローの映像もありません。
副審は人間がやっているので誤審もありますので、あまりオススメはしません。
DFラインの動かし方
基本的には、CBが声を出して「アップ」、「ステイ」、「ダウン」、掛け声はなんでもいいですが、DFラインで共通認識を持つことが大事になってきます。
DFラインの動かし方として相手のボール保持者をしっかりと観察することが重要です。
次にどんなプレーをしてくるのか・ロングボールを背後のスペースに蹴ってくるのか・ドリブルするのか・バックパスをするのか、いろんな選択肢がある中でそれぞれボール保持者のプレーによって、ラインコントロールも変わってきます。
ロングボールで背後のスペースを狙ってきている場合は、その場でDFラインをステイさせます。
ボールが蹴られたと同時にDFラインを下げてボールを跳ね返します。
ドリブルなら様子を見ながらラインコントロールをします。
バックパスの時は、DFラインを上げましょう。
DFラインをどんどん上げて相手を押し込んでいきましょう。
DFラインを高くした時のメリット・デメリット
DFラインを低くした時のメリット・デメリットを別の記事でまとめてあるのでぜひチェックしてみてください☺️
ラインコントロールの練習
この図のように4対4で、オフェンス側はグリッドの外で横にしか動けないが1人(この図で言うと赤❼)多い。
赤❼は基本2タッチでパスするようにするとより実践的な練習が出来ます。
この時にDF陣に意識してほしいのは、
- 赤❼へのバックパスがあった時にいかにDFラインを上げれるか
- しっかりDFラインが整った状態で上がれているか
- DFラインを上げたときのリスクカバーは出来ているか
まとめ
今回はDFラインのラインコントロールについて書いてみました。
ラインコントロールの重要性として
- 自陣のゴールから遠ざける
- スペースを埋める
- コンパクトにする事でセカンドボールやプレスバックの距離が短くなる
ボールを奪われてもすぐに奪い返しに行ける
DFラインの動かし方として
- バックパスをしてきたら、ラインを上げる
- 分からない、判断に困ったときはDFラインをステイし様子を見る
- ロングボールを蹴ってきたら、蹴ったと同時にDFラインを下げる
練習の案も1つ挙げさせてもらいました。
ラインコントロールは、DFのメンバーが共通認識とコーチングなどで息を合わせないといけません。
練習あるのみなので、ぜひ練習して試合で活かせていただけたらと思います。