サッカーにおいて相手ボールの時は、プレスに行ってボールを奪う必要があります。
このプレスというのは1人がやっていても、ボールを取れる可能性は低いため意味がありません。
チーム全体で連動してプレスをすることによって、相手からボールを奪える可能性が高くなります。
プレスはサッカーにおいて必要不可欠な技術なので絶対に身につけておかなければならない。
プレスが上手くいかなかったり、連動していないとボールを取ることが出来ずに、ずーっと相手のボールで体力だけ奪われていくことになり、とても辛いです😅
ですので、今回はプレスのやり方、考え方・具体的な動きを紹介していきます。
- プレスの考え方、動き方
- プレスのタイミング
- プレスの練習方法
プレスの考え方・動き方
考え方
プレスの考え方は、チーム全体で連動しながらプレッシャーを与えてパスコースを限定していく。
パスコースが1本になった時やボールの取り所をチームで決めてボールを奪い切る。
プレスは守備のイメージがあって、苦手な人もいるかと思います。
守備の時の方が体力を奪われるし、ボールが自分たちのボールにならないとストレスも溜まってきますので、僕は攻めの一環でボールを取れたらチャンス!と思ってプレスしています。
個人でボールを奪いに行くのでは無く、チームでボールを奪いに行く。
やはり、個人でボールを奪いに行ったところで、パスの選択肢が多くあるのでなかなかボールを奪えません。
ましてや、プレスに行ったことによって持ち場のスペースが空いてしまい、そこを相手に使われるかもしれません。
チームで連動してパスコースを塞ぎながら、プレスをしていくことが重要です。
動き方
FWがプレスをしたら、それに連動して中盤、DF陣もプレスをかけていく。
基本的には、飛び込まないで相手にプレッシャーがかかる距離まで詰める。
ただし、ボールの取り所では、しっかりプレッシャーに行きボールを奪い切る。
ここで奪い切らないと、チームでパスコースを限定した意味がないし、自陣のゴールまで距離が近くなってきているのでピンチになりやすい。
具体的に図で説明します。
例えば、このような場面があったとします。
みなさんはどのようなプレスをかけるでしょうか?
これはあくまで例ですが、僕だったらこのようにプレスをかけていきます。
プレスの例
取り所は赤❽のところです。
このシーンでそれぞれの選手が意識するポイント
青⑩・・・赤❸へのパスをインターセプト出来る位置で、出来るだけ中に絞って中盤のスペースをカバー。
青11・・・赤❷へのプレスをかける。この時、赤❼が青⑥と青11 のゲートにいるため、赤❼のパスコースを切りながらプレスをかける。
赤❹にボールが出たら、今度は赤❷へのリターンパスをされる可能性があるため、赤❷へのパスコースを消しながらプレスをする。
青⑥・・・赤❼へのパスコースを消しながら、赤❹にプレス。赤❽にボールが出たら、リターンパスを警戒し赤❹のパスコースを消しながら、プレスし青④と挟み撃ちをして数的有利な状態でボールを奪い切る。
青④・・・状況を判断して、インターセプトしても大丈夫な状況(CB含めDFの枚数が余裕がある)で確実に奪える状況ならインターセプトを狙っていこう。
ですが、図の状態だと上手く追い込んでいる状態ですので、無理にインターセプトを狙って失敗するのが怖いです。
状況を判断して確実にボールを奪い切れるところだけインターセプトを狙って、後は確実にプレスを行いボールを奪いにいきましょう。
これはあくまで例ですが、サッカーはさまざまな局面が出てきます。
全く同じ局面の方が珍しいので、その局面局面でベストなプレスをかけてボールを奪いましょう。
プレスの後のプレーは別の記事でまとめていますので、ぜひチェックしてみてください!
プレスのタイミング
まずプレスをするにあたって、プレスが適している状態と適さない状態があります。
適している状態
選手間の距離がコンパクトになっている状態。プレスに行きやすいし、プレスバックの距離も短くなる。
適さない状態
選手間の距離が離れていると、プレスにいくのが遅れてしまったり、スペースを使われてしまいプレスから逃げられてしまう可能性がある。
なのでタイミングとプレスに適している状況かを確認してからプレスをかけ始めます。
プレスのタイミングは、CBやGK、ボランチが決めることが多い。
チームでプレスのタイミングを合わせないとFWだけがプレスに行って、ボールが取れずに体力を奪われるのとFWが剥がされて数的不利になってしまう。
試合中ずっとプレスをかけるのは難しいです。
プレスには高い運動量が必要なので、試合中ずっとやることは出来ません。
なので出来るだけ、プレスに行ったらボールを取り切ることが大事になってきます。
プレスが適している状態はCBやGK、ボランチなど視野が確保されていて低い位置でプレーしているポジションの人が判断し、コーチングしてタイミングを合わせるのが良い。
プレスの練習方法
4対3
狭いエリアを作って、その中で4人が攻撃、3人が守備で練習をする。
攻めは1人数的有利なのを利用してpすを回していく。
守備は3人で連携して、パスコースを塞ぎながらプレスしていく。
攻撃側が1人多いので守備側は頭を使いながら、3人で声を掛け合いながら守備をしていく。
3対3対3
3人ずつでA、B、Cのチームを作る。
最初はCチームが守備だとしたらA、Bが攻撃側になります。
ですので、実質6対3になります。
ボールを取られたチームが守備に変わります。
これはボールを奪われた後の切り替えの速さと守備の陣形が整っていないところから始まる守備の状況判断が鍛えられます。
練習をする上で意識するポイントは
- パスコースを塞ぎながらプレスをする
- 取り所の意識を共有する
- プレスに行けるかの状況判断
- ボールを奪われた後の対応
- 声がけ
まとめ
今回はプレスについてまとめてみました。
冒頭でも書いたようにサッカーにプレスは必要不可欠です。
プレスが上手く出来れば、相手からボールを取ることが出来て、自分たちのボール保持率が上がります。
ボール保持率が上がるとチャンスが増えるし、自分たちのペースで試合を運ぶことが出来ます。
また、攻撃は最大の防御と言うように、ボール保持率が上がることは相手からのピンチも少なくなります。
ぜひ、プレスについて今一度チームに持ち帰って考えてみてはいかがでしょうか?