サッカーのチェックの動き・オフザボールの動きというのは、サッカーにとってとても大切な動きです。
ですが、意外と軽視していたり出来ていない人が多いと思います。
こんな経験をされている方いませんか?
- なかなかフリーでボールをもらえない
- ボールをもらってから判断するまで時間がかかり、失ってしまう
- 前を向いてボールがもらえない
今回は、ボールをもらう前のチェックの動き・オフザボールの動きについて解説していきます。
この記事を読んで実践することで、こんなあなたに変われる!
- フリーでボールをもらえて、自分の好きなプレーが選択できる
- マークしてくる相手を操れる
- 前を向いてプレーができる
オフザボールの動きってなに?
オフザボールの動きとは、ボールに触っていない時の動きのことです。
ボールをもらう前の予備動作でもあります。
「段取り八分」という言葉がありますが、サッカーでも同じです。
ボールをもらう前の動きというのは、直接あなたのプレーに関わってきます。
なので、このオフザボールの動きを理解し実践することで、余裕を持ったプレーをすることができ、あなたの持てる100%の力を出せるはずです。
オフザボール(チェック)の動きが必要な理由
サッカーは試合時間にすると90分あります。
その中で、あなたがボールに触れる平均的な時間は約2分くらいです。
びっくりですよね…
その中で結果を出さなければいけません。
こんな話を聞くと、余計体に力が入ってしまうかもしれませんが大丈夫です。
先に言っておきますが、ボールコントロールやドリブル・パスといったボールの技術はオフザボールの動きで、どうにかなるものではありません。
ですが、オフザボールの動きをすることで、あなたのボールコントロールやドリブル・パスの技術が100%出せる状況を作り出すことができます。
フリーでボールをもらえる
1番大きいのはここだと思います。
皆さんもプレーしていて、相手を背負った状態でボールをもらったり、相手にインターセプトされてしまったりという経験がると思います。
原因として以下の3つが挙げられます。
- ボールをもらう時の動きが一定で、相手のDFに動きを読まれやすい
- 相手との距離を離すタイミングが悪い
- オフザボールの動きができていない
この3つの原因はオフザボールの動き(予備動作)ができれば改善され、フリーでボールをもらうことができます!
メリット
フリーでボールをもらうことはメリットしかありません。
メリットを挙げると
- 相手のプレッシャーがなく、落ち着いてプレーできる
- 周りを見る時間ができる
- パス・ドリブル2つの選択肢があるため、相手DFは迂闊に飛び込めない
- 自分の好きなプレーができる
このように、フリーでボールをもらうことはメリットしかなく、あなたのプレーを最大限に発揮できる状況を作り出せます。
前を向いてボールがもらえる
僕は「前を向いてボールをもらえ!」と監督にずっと言われてきました。
半身の状態を作り、前を向いてボールをもらうことを意識してました。
ですが、相手のプレッシャーで結局リターンパスをしてしまったり、相手を背負ってボールを貰ってしまうことが多かったです。
オールをもらうために半身になってもらうことは良いのに、結局相手のプレッシャーによりバックパスをしてたら、前を向いていないのと同じです。
「なぜ、前を向いてボールがもらえないか」の原因として3つ挙げられます。
- 相手との距離をとるタイミングが悪い
- ボールをもらうときの角度がない
- オフザボールの動きができていない
この3つの原因を理解し、オフザボールの動きができれば、簡単に前を向いてボールをもらえるようになります。
メリット
前を向いてボールをもらうことのメリットとして
- 次のプレーが攻撃につなげやすい
- 相手DFの脅威になる
- 相手DFを背負ってボールをもらうより、プレーしやすい
- ドリブルを仕掛けられる
前を向いてボールをもらうことで、相手にとって脅威となる選手になりましょう。
オフザボールの動き(具体的に解説)
仮にこのような場面があったとします。
ここでは、青⑦の動きに注目してみましょう。
アイデア1
この青⑦の動きは
- 青④がボールを受けたら、前のオープンスペースへ走ります。
(このとき、赤③の動きが遅れたり、マークしてこなかったらそのままボールを要求してチャンスを作れる) - 赤③がついてきたら、切り返して自分が先ほどいた場所にスペースができているので、そこでボールを要求する。(2の動き)
この動きのメリット
- 青④との距離が近いため、タイミングがとりやすい
- パスミスが少ない
- 青⑦にボールが渡ったときにカバーしやすい
デメリット
- 一瞬フリーでもらえるが距離が近いため、プレスバックが速いとすぐ詰められてしまう
- 判断の速さやボールコントロールの技術がない奪われてしまう可能性がある
- 相手DFが正面を向いて守備できてしまうため、相手DFからすると守りやすい
アイデア2
複雑ですみません💦
説明していくと
- 青④がボールを持ったとき、青⑦は広がりボールを要求する
(ここで赤③がマークに遅れたり、ついてこなかったりした場合はサイドでボールをもらい勝負できる) - 赤③がマークにきた場合は、青④が青⑧にパス
- 青⑦が外に広がった効果で先ほどの赤③がいた場所のスペースに青⑧がパス
- 青⑧がパスすると同時に青⑦が走り込みボールをもらう
※図にはないが、2のパスは青④が出しても良い
この動きのメリット
- 前を向いてボールをもらえる
- 中でボールをもらうことによって相手ゴールに近い
- 相手DFは自陣のゴールを向いて追う守備になる
- 相手のCBがプレスに来れば、マークがズレて中にいる選手がフリーになる
デメリット
- 2 の縦パスの精度が必要
- 相手CBのポジションによってはできない
1つの場面を想定してアイデアを2つ挙げてみました。
状況によって使えるとき使えないときがあるので、考えてプレーしましょう。
無理なときはDFにバックパスをして組み立て直す方が良いです。
僕がCBをしているときに嫌だったFWの話
これは余談ですが、僕がCBをしている時に嫌だったFWがいます。
それはオフザボールの時・ボールをもらう前に半身で構えているFWです。
DFからすると、相手のFWが後ろ向きでボールをもらう分には”怖さ”はありません。
振り向く際にターンをさせないようにディレイすれば、時間をかけれるし守備ができます。
ですが、相手が半身の状態でいられると裏を狙って走ってくることもあるし、チェックの動きで落ちてDFとの空間を作ってボールをもらうことができます。
DFはリアクションで守備をすることがほとんどなので、相手のアクションの動きについていけたとしても後手に回ります。
なので、オフザボール時・ボールをもらう前は半身を意識するとチェックの動きがより相手に効くので意識しましょう。
まとめ
オフザボール・チェックの動きを習得することによって、フリーでボールをもらえることが多くなってきます。
相手のプレッシャーを緩和できるため、自分のやりたいことができる可能性が高くなります。
また、落ち着いてプレーすることができるようになるので、プレーの質も上がります。
ボールを持っていない時のプレーですが、一番大事と言っても過言ではないです。
ボールを触る前から、オフザボール・チェックの動きを意識してプレーするだけで、今よりもっとサッカーが面白くなるはずです。
ぜひ、意識してみてください!