今回は、各ポジションの役割と動きを紹介していくうちの【CB編】です。
僕はGK以外のポジション全てをやってきましたが、CBは約10年間やっていました。
なので、皆さんにCBの知識を共有していきたいと思い、記事を書きました。
CBは1つのミスが命取りになるポジションで怖いですよね😭
しかし、この記事を読んで分かること
- DFラインの考え方
- ラインを上げるメリット・デメリット
- CBの役割
CBの役割
CBは守備の要です。
CBが抜かれてしまうとGKと1対1の状況が生まれてしまい、最大のピンチになってしまいます。
最近のサッカーは、守備に重きを置くサッカースタイルが多いので、CBはチームの顔と言っても良いと思います。
また、後ろからチームの状況がよく見えるのでチームを鼓舞する声・戦術的、ポジションの微調整をコーチングするのもCBの役割です。
DFラインの調整
DFラインって高くした方がいいの?低くした方がいいの?
それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
DFラインを高くするメリット
サッカーにはオフサイドというルールがあります。
- DFラインを高くしていることにより、プレーエリアと自陣のゴールの距離が遠いため、危険度が低い
- コンパクトになる
DFラインを高く保つことで、相手も必然的にこちらのゴールから離れたところでプレーすることになるので、危険度が低くなります。
また、DFラインを高くすることで、チーム全員のポジションがコンパクトになるため、ショートパスやボールを失った時、すぐに相手にプレッシングが出来る。
ドリブル等でかわされても短いランニングでカバーすることが出来る。
DFラインを高くするデメリット
- DFラインを高く上げていると相手から裏へのボールを蹴られて相手に走り込まれてしまう。
- 前を向いて(自分達の攻撃方向)守備出来ない。
これが1番の悩みですよね💦
僕もそうでした😅
この解決策として、相手から背後を取られるようなパスが来る時は、蹴られた瞬間にDFラインをダウンさせる(下げさせる)ということです。
オフサイドはボールを蹴られた時のポジショニングで決まります。
蹴られた瞬間がオフサイドポジションなら、戻ってオフサイドではないポジションでトラップしてもそれはオフサイドになります。
ですので、蹴られる瞬間まではDFラインは高く設置し、背後へのロングボールが蹴られた瞬間にDFラインを下げます。
こうすることで前を向いて守備することが出来る。
チームによっては、相手ボールになったら DFラインを下げてしまってブロックを組んで守備をするという戦術もあります。
DFラインを低くするメリット
- DFラインを低くすると自陣のスペースを埋めることが出来るので、相手から裏へのボールを蹴られて走り込まれてしまうことが少なくなる。
- 身体が前を向き守備することが出来るので守備をしやすい。
DFをやったことがある人なら分かると思いますが、前を向いて守備出来ると、ディレイ(相手のプレーを遅らせる)させることも選択の1つに入ってきますから、守りやすい。
相手に瞬足のFWがいたりした時に有効。
DFラインを低くするデメリット
- プレーエリアと自陣のゴールの距離が近いため、危険度が高くなる。
- チーム全体のポジショニングが下がってしまうため、相手チームに押し込まれる形になってしまう。
相手チームに押し込まれることによって、クリアボール、セカンドボールを相手に拾われることが多くなってしまう。
中盤とのスペースが広がってしまい(間伸び)、空いたスペースを使われ、相手が攻めやすくなってしまう。
DFラインの調整はメリット・デメリットがあります。
要所、要所で使い分けましょう!
詳しくはこちらの記事でも説明しています
声かけ
CBはGKの次に後ろのポジションで、ピッチ全体が見えています。
後ろから声かけをするのもCBの役割の1つです。
チームが集中出来ていなかったり、雰囲気が悪かったりした時
チームを後ろから鼓舞していきます。
例えば、引水タイムや失点、得点などプレーが切れてしまった時は、集中力が切れてしまいがちなので状況を見ながら鼓舞してチームを締める。
チームメイトがミスをして落ち込んでいる時
これはCBに限らずの話ですが、
ミスをした時でも試合は常に動いています。
落ち込んだ状態でプレーしていても絶対に良いプレーは出来ません。
そこでCBが「ドンマイ、ドンマイ」などと、声を掛けてあげればミスをしたチームメイトも少しは身体が軽くなると思います。
メンタルもサッカーにおいては重要なのです。
戦術的コーチング
やはり、守備をする時に危険を予知して味方を動かす・スペースを埋めると言ったことが重要です。
イメージは悪いかもしれませんが、チームメイトに守らせて、CBは守備を指揮するみたいなイメージです。
危険予知と抽象的に書いてしまったのですが、これは場面場面によって変わってしまうので、これといって明確なものは離ませんが、
「こうなったら失点してしまう」というイメージを頭の中で常に考えていると、自ずと危険予知も出来るようになります。
CBは声を出すのが当たり前のポジションなので、チームメイトにたくさんの情報を与えてあげましょう!
CBがボールを持った時のプレーの選択肢
主にCBがボールを持つ時は、
相手からボールを奪った時・ビルドアップの時
の2つの状況に分かれると思います。
2つの場面で共通の理想は、パス1本でゴールに直結するパスを出せれば理想です。
もし、そのようなパスが出せる時は恐れずにチャレンジしてみてください!
ですが、そのような理想なパスが出せないことが、ほとんどだと思います。
そんな時どうしたら良いのか解説していきます。
相手からボールを奪った時
身体が自陣のゴール(後ろ)を向いている時
ターン出来ればターンをして良いですが、ほとんどの場合、相手がボールを取り返しに来るので、シンプルに前を向いている人にボールを預けるのが良いです。
前を向いている人は視野が確保出来ていて、スペースや味方・相手のポジショニングをあなたよりも把握出来ているため、奪った後の最善のパスが出やすいです。
身体が相手ゴール側(前)を向いている時
これはチャンスです。
相手からボールを奪えたということは相手を1人交わしたことと同じです。
その瞬間が数的有利な状況です。
相手も攻めてきているため、全体が前がかりになっています。
空いているスペースやフリーなチームメイトが必ずいるので、奪ったら時間をかけずに攻めるとチャンスになりやすいです。
1対1のディフェンスの記事はこちら!
ビルドアップの場合
僕は基本的にボランチにボールを預けていました。
プロの試合を見ていてもボランチにパスを出して、組み立てていくプレーが多く見られます。
サイドバックにボールをパスする時もあると思いますが、サイドバックは端のポジションなのでパスコースが相手に封じ込められてしまうことが多いです。
ですのでサイドバックにパスする時は、CBと高低差をつけたり、パスを出した後にCBが下がりリターンパスがもらえるようにするのがポイントです。
ポゼッションサッカーについて詳しくはこちらをチェック!
まとめ
CBは守備の要です。
そして、ミスをしたら直接失点の可能性があるポジションです。
怖いポジションではありますが、失点しなければチームが負けることはありません。
CBがもっと上手くなれば失点も減り、自ずとチームの勝率が上がります。
それだけチームに影響があるポジションだと思います!
この記事が少しでも参考になったら幸いです😊